アンティークの定義は、
一般には100年以上まえのもの、と
言われますが、「アンティークきもの」といえば、
昭和初期の戦前のものがアンティーク、
戦後のものがリサイクル着物といえるでしょう。
なにが違うかというと、見た目にも違います。
全く着物がわからない人でも、
なんか違う・・・、というかんじ
はあるかと思います。
まず、色目が、いまにはない色が特徴です。
化学染料ではなく、自然の植物などからできた色は
現代では出せない深い色目です。
次に技法が違います。
明治時代から大正時代にかけて作られた”暈し”という
技法などは、生地にうっすらと透かしてみえるような模様が
今には少ない技法で、なんともステキです。
そして、柄が粋です。そして遊びごころいっぱいです!
大正ロマンといわれる着物など、
西洋のアールヌーボーやアールデコを
着物に取り入れ、曲線的な図柄や幾何学的な柄が和洋折衷で
現代の着物には見られない面白い柄が多くあります。
絹も今とは全然違います。
しなやかで光沢も全然違います。
着心地も違います。
よく、着物が体にまとわりつくような・・・、とか
いいますが、現代の着物はまとわりつきません(;一_一)
昔の着物は下前を体に沿わせただけで
ピタッ、身体とくっつくかんじなので
腰紐をするのも落ちてきにくいのです。
そもそも、繭、つまりお蚕が育つ環境が違います。
昔は環境がよかったので、野菜やお米などと同じく
栄養がよかっったのかもしれません。
今の着物の糸はまた違ったものです。
かといって、じゃあ現代の着物は魅力がないということはなく
ステキな着物も沢山あります。
ただ、いいなと思う着物は高いのです<
光沢のある着物で柄ゆきがよくてしなやかで。。。
といった着物だと、30万は下らないでしょう。
リサイクル着物なら、もう少し安いかもしれません。
そんなにこだわらない、着られればいい、というのなら
リサイクル着物も5000円くらいのものもありますね。
アンティーク着物とリサイクル着物、現代着物をうまく
組み合わせて、気軽にオシャレにセンスよく
楽しく着こなしたいですね^^
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